前回の続き

それと車内は窓が少し大きい事もあって、いすゞ車と比べて圧迫感が無い。これは美点だ。

新橋駅を出た都01-グリーンシャトル-渋谷駅行きB-K520は大通りに出て力強くふそうらしく暴力的に加速していく。駅の北側の所を通るのだが良く見てみるとさっき通ったバス停の所に止まったではないか、これは「新橋駅北口」と言うバス停だった。

運転士の運転の仕方もあるがいすゞ車と比べて加速が凄まじく、ロングシートからずれそうになる。何か加速して変速する直前になると「ピー」と言うブザーの音が変速するまで鳴り続ける。

良く観察してみるとエンジンの回転を高回転まで引っ張った時にその音がなっている事がわかった、と言う事はこれはレブリミッターブザーであるらしい。ちなみにこれはいすゞ車と日野車では聞こえなかった。

大通りを通って順調に進みながらバスは再開発中の旧文部省庁舎周辺を通って外堀通りに出て官公庁を望む場所を走る。ここらまでは人も新橋駅周辺で乗ってきた以外は乗ってこないですいすい進む。
溜池辺りで左折専用の信号を曲がって、頭上に首都高が走っている国道246号線に入って行く、ここから渋谷駅まではほぼ一直線。
ここからは三菱ふそう車のパワフルな走りが感じられる走りになる。坂が多いので高回転で引っ張って変速するまでレブリミッターブザーが鳴り止まない。とにかく、座って前の景色と後ろから鳴り響くエンジン音を味わっている分には爽快である。

とにかく、いすゞ車でとろとろ走る都02とは大違い。速度も場所によっては65km前後で飛ばしてくれる爽快な走りで赤坂アークヒルズをすっ飛ばし、六本木に着いた、


と思ったら、その前後から渋滞が始まって六本木交差点に入る頃には進みづらくなった。しかも坂の途中で渋滞に巻き込まれたので運転手さんは止まるたびに一々アイドリングストップを掛けて前の車が動くとまた動くというのを繰り返していた(ちなみにサイドブレーキはシフトレバー横にある小さなレバーを上下させて行うのでそんなに力はいらないらしい。しかも坂道発進補助装置がついているらしい。いすずはHSA(ヒル・スタート・アシストなんちゃら)と言う名前で標準装備)。

六本木駅の周辺は平日でも大渋滞、渋滞、じゅーたい。これはもしかしてあの六本木ヒルズにお客さんが来ているせいか?、と思ったのだが何のことはない、単に地下鉄関係の工事があっただけであった。それで1車線になっているだけであった。そのお陰で六本木駅前のバス停に近づくのも一苦労だったが無事にバス停に到着、ここで一杯人が乗り込んできて車内は満員になる。

駅を過ぎて麻布警察署を抜けると工事箇所も過ぎて渋滞は無くなり、六本木ヒルズもを過ぎる。ここはさらっと流してヒルズ下の六本木六やその後の西麻布でも人がガンガン乗ってくる。これも都02とは大違いだ。都02では客が比較的少ない御徒町錦糸町間でもコンスタンスに人の乗降があって良く乗降停車していたからだ。

そして、六本木以西からのバス停は殆ど上屋付&バスロケーションシステム搭載と言う流石にお金の掛かっている作りが多かった。都02だと結構付いていないバス停が多かったので。

もうそれからは客が満杯でもガンガン飛ばす(しかし、坂道でも何でもアイストだけはきっちりと行う)。

渋谷駅東口のバスターミナルに入る時に先程見た渋谷駅行きのバス(エルガ)を発見、見てみると系統番号が違う。良く見ると「渋88」とある→後に調べてみたら都01の経路違いの路線である事が判明。

渋谷に到着、昔はもうちょっと大通り近くであったらしいが今は駅近くの路上で降りる(乗るのはちょっと先のバス乗り場)

いやぁ、ここはエルガが少ないので見ていて面白い。六本木ヒルズ直行用専用車のB-L661〜663の長尺車(M尺だが実質11mのP尺相当)も見られたし、当然先代のエアロスターも見る事が出来た。先代のエアロスターは学03に入っていたがB(1995年)代までしか残っていなさそうだった。

その他にも新宿(C)のエルガや都06グリーンエコー用(ヘッドマーク付き)のK代MPノンステップバスや田87に使われた恐らく元目黒車であろう日野ブルーリボンD代車を見かける事が出来た。

ここはわざわざ乗って行って良かった。