実はGMの方が上らしい・・・(記事)

今の日本車は(昔からそうだが)低排気量で高出力高回転型(低トルク)のエンジンで燃焼効率を高め、内燃機関での低公害を実現しているのに対して、アメ車は大排気量で低出力低回転型(高トルク)のエンジン特性にして(相対的に燃料消費を少なくして)低公害にしていると言う事だ。要はアクセルをベタ踏みしなくてもパワーが出ると言う事だ。それに今のアメ車のOHVエンジンは事実上DOHCに構造が近く(一気筒あたり4バルブだったりする)、同じ排気量だったら実は日本車と性能的には遜色ないだろう
(売れんのは宣伝広告費を使っていないから&店舗が少なく、アフターサービス面で不安が持たれてしまっていることであると個人的には思っている。まあ、付いてしまったアメ車に対しての悪いイメージはちょっとやそっとの広告では拭い切れない程になってしまっているが)。

これをバスヲタ向けにわかりやすく解説してやると、いすゞの路線バスなんかが例えやすいのだが先代キュービックのビックマイナーモデルチェンジ後のLV280/380系はマイナーモデルチェンジ前のLV214/314〜224/324系と違い、エンジンが観光/高速バス並のV8に変わり、排気量も路線バスとしては異例の14リッター(普通は大体9〜11リッター)に引き上げられたのだがトルクで走るタイプのため、馬力はそんなに上がらず240psであった。エルガに代わってからもそれは続いたのであるが国のNox法(少なくとも新長期規制に対応しないといけない)及び東京都が中心となって進めている八都県市排ガス(PM)規制に対応できなくなったのでエルガも(内部的には)ビックマイナーモデルチェンジ(LV234系)をしてそれらの法律規制に対処する事になったのである。

その時にいすゞが取った手段とは排気量をLV280/380系の半分近くにして(中型車と同じエンジン)、パワーをインタークーラー付ターボエンジンにする事で高出力高回転にして補う事であった。

かくして、アイドリング時はLV280/380系みたいにドロドロと似非V8エンジン音を響かせているが走るとデコトラのように響くけど、比較的静かで軽めの回るエンジン音を出すLV234系が誕生した。ちなみにLV234系は直6で排気量は7.8リッター(ダイムラー・クライスラーダッジ・バイパーよりも排気量が低い!)とLV280/380系の半分近くであるが馬力は260psである。但し、トルクはないとの事。