ノルマがいっぱい(伝送便記事より)

この文章自体が各所矛盾だらけだが見ておくべき、というか必見。
特に業績管理システム=評価主義の件はここで取り上げた第二次世界大戦中に考案された「仕事の能率を下げるための8ヶ条」」に通じる物がある。
そもそも、ここに書かれているように総人件費を上げたくないからこんなひどい制度を導入する訳で。




以下転載。
・・・問題は、この「業績管理システム」に変わる何ものかを郵便局もこの国の多くの企業も、世界の企業も、未だ見いだしてはいないということ。先の「申し訳ない、御社を〜」は、一応ハウツー本なので、それに変わりうる処方箋を提示してはいるのだけど、ここらあたりがやはりビジネス書の限界で、それによると一言で言うと、「人間の顔をした資本主義」ということになる。そんなものはありはしない。
  すでに現在の資本主義は、ちょっと小難しいことをいうと、その資本蓄積循環システムが機能しなくなっている。このシステムが機能するには毎年3%の継続的な「成長が」必要とされているが、この国の主な企業の純収益がこれを達成しているところは、ない。国別に見ても中国を例外にOECD先進国といわれるところでこれを達成しているところも、ない。
  もうけが出なくなった企業が考えることは、人件費のカット。それが麻薬だとは分かっていても業績管理システム=成果主義以外に手っ取り早くそれを達成できる方法を資本は知らないのだ。資本自体もどん詰まりの状況に追い込まれているのだ・・・