TPPで暮らしはどうなる? 大筋合意のポイント解説(東京新聞記事より)

といってももちろん、これが全てではない。この段階ではあくまで序盤にすぎない。
TPPは交渉上、ゲームマスターであるアメリカ(と一応の交渉相手であった中国)以外には明かせない事項が幾つもあるのだから。

先進医薬品とジェネリック医薬品との特許上の取り扱いの問題、そして、保険と日本の各種共済制度はどうなるのか。
そして、日本に於いては農業は成り立たなくなるのはわかっているのだから(例え競争力があったとしても、肝心の農業従事者の深刻な高齢化と後継者不足がそれを妨げる)それによって生じた余剰の土地、特に山岳部の水源地近くの地域やその山林の維持管理はどうするのか。



コメの関税は象徴的なものだが著作権の違反非親告化・軽自動車の税区分の廃止・ジェネリック医薬品の取り扱いの縮小・そして各種共済制度の廃止と公的社会医療保険の縮小とそこにアメリカの保険会社の参入を促進させろ、というのをアメリカ(とその経済界)は要求してきていたはず、なのだから。