CIAのスパイマニュアルに学ぶ「会社をダメにする11の行動様式」(ON OFF AND BEYOND記事より)

関連:第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」(POLAR BEAR BLOG記事より)
まさに、そのつもりでなくてもそれにまんま乗っているのが太平洋戦争(第二次世界大戦)時〜現在までの日本、そしてうちの会社(だけでなく、日本の中堅〜大企業全般)。


空襲時に(だけでなく、それが予想される時でも)逃げるのを事実上禁止した事実は笑えない。
独裁国家のやってきた事を日本社会は決して笑えない。


以下抜粋。
自分の所属する組織がこうなってしまっていたら官僚化が期せずして進行しているということだ。
「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする

可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上

何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない

会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する

前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す

文書は細かな言葉尻にこだわる

重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる

重要な業務があっても会議を実施する

なるべくペーパーワークを増やす

業務の承認手続きをなるべく複雑にする。一人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする

全ての規則を厳格に適用する


第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」の内容も引用しておく


何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。

「スピーチ」を行え。できる限り頻繁に、長い話をすること。長い逸話や自分の経験を持ちだして、主張のポイントを解説せよ。「愛国的」な主張をちりばめることを躊躇するな。

可能な限りの事象を委員会に持ち込み、「さらなる調査と熟考」を求めよ。委員会のメンバーはできるだけ多く(少なくとも5人以上)すること。

できる限り頻繁に、無関係なテーマを持ち出すこと。

議事録や連絡用文書、決議書などにおいて、細かい言葉遣いについて議論せよ。

以前の会議で決まったことを再び持ち出し、その妥当性について改めて問い直せ。

「警告」せよ。他の人々に「理性的」になることを求め、将来やっかいな問題を引き起こさないよう、早急な決断を避けるよう主張せよ。

あらゆる決断の妥当性を問え。ある決定が自分たちの管轄にあるのかどうか、また組織上層部のポリシーと相反しないかどうかなどを問題にせよ。


追記:今だとこちらも付け加えられそうだ。
アメリカ・EUはすでにこの罠に陥っていて、日本もそうなりかけている。


すべての業務に詳細なマニュアルを整備させるように指導しなさい.もし事故が起きた時には,担当者にマニュアルを理解していなかった罪を問いなさい.そうすれば,仕事をするよりマニュアルを精読するために時間が使われるでしょう.また,マニュアルの想定外の事故が起きてしまった場合,マニュアルを作成した担当者の罪を問いなさい.そうすれば,担当者は,分厚く詳細にわたるマニュアルを作成するために時間を割くでしょう.

「この様な工作活動を行わなくとも自らする国ですからね。アメリカもさぞ楽だった事でしょう。」